公演概要
  公演趣旨
  出演者
  公演目的
  作品概要
  台本
  Kim Sang Soo
  2003・東京公演記事
  Photo
  2001年
   韓国- ソウル公演
  2001年
   日本- 大阪公演
  kimsangsoo.com
【出演者】
 

* 中本奈奈(なかもと・なな)
 1978年生まれ

《主な出演作品》

<TV>
・月曜ミステリー劇場「金田一耕助シリーズ/悪霊島」(99年3月放送)
・「世界ウルルン滞在記」(01年3月放送)
・「少年たち2」(01年8月放送)
・月曜ミステリー劇場 昭和ロマネスク「愛、輪廻のワルツ」(02年8月放送)
・「女子刑務所東三号棟4」(03年4月放送)

<映画>
・「時をかける少女」(97年11-12月全国公開)
・「新・仁義なき戦い」(2000年11-12月全国東映系公開)
・「私の骨」(01年6月盛岡公開、01年11東京公開)
・「極道の妻たち」(01年7月東映系公開)
・「KT」(02年5月公開 配給 シネカノン)

<舞台>
・「二万七千光年の旅 世紀末の少年」(2000年10〜11月公演)
東京 パルコ劇場 大阪 ドラマシティ
・「透明人間の蒸気」(02年11〜12月公演) 東京 青山劇場 大阪 厚生年金芸術ホール

<CM>
コンビニ「ミニストップ」、資生堂「アネッサ」、日本コカコーラ「コカコーラ」、大和證券「企業CM」
江崎グリコ「バランスオン」、スズキ「ワゴンRプラス」、KDDI「企業CM」、資生堂「UNO」、大塚製薬「エネルゲンFAST BREAKゼリー」、DELL「Dimension 4500C」

所属: プロパガンダ レーベル株式会社

 * ちすん
 
 1983年生まれ 

《主な出演作品》

<舞台>
・「うお−あいに−」田中守幸:作/一心寺シアター・いずみの森ホール・八尾プリズムホール
・「ダンスファンタジー 不思議の国のアリス」
吉村一風:脚色 サイトウマコト:振付/よしもとrise−1シアター
・「青空のむこうに」小鉢誠ニ:作/主演 幸子役/近鉄小劇場
・「青空のピコ」小鉢誠二:作/主演 幸子役/
青少年会館大ホール・すばるホール・八幡文化センター・文化パルク城陽ほか
・「温羅の千年」高野陽子:作/主演 五十鈴役 /一心寺シアター倶楽
  
<映画>
・「彼女等の真摯」山田祥代監督作品 主演(オーディション)平成14年12月劇場公開
・「Dojoji」三村創監督作品  平成15年秋公開予定

<モデル>
・「神戸ファッションコンテスト」/神戸オルビスホール

所属: よしもと ザ・ブロードキャストショウ

* 冨樫真(とがし・まこと)
 1973年生まれ 

《主な出演作品》

<映画>
1997年 「CURE」黒沢清監督
1998年 「犬、走る〜DOG RACE〜」 崔洋一監督 (ヒロイン桃花役)
1999年 「御法度」大島渚監督
     「富江リプレイ」光石冨士朗監督
     「BROTHER」北野武監督
2000年 「閉じる日」行定勲監督(主演名雪役)
     「狗神」原田眞人監督
2001年 「夜桜銀次」成田裕介監督
2002年 「マブイの旅」出馬康成監督(ヒロイン文海役)

<舞台>
1998年 「ローリングストーン」野田秀樹演出
     「十二夜」蟻川幸雄演出(主演ヴァイオラ役)
1999年 「谷間の女たち」木村光一演出
2000年 「ロベルトズッコ」佐藤信演出
     「マリアの首」上田ボッコ演出
     「ゴドーを待ちながら」佐藤信演出
2001年 「ゾンビな夜」山崎哲演出
     地人会「昨日までのベッド」木村光一演出
2002年 「子供騙し」水谷龍二演出

<TV>
1999年 NTV 火曜サスペンス劇場「苦い夜」森崎東監督、NHK 「ズッコケ三人組」
2000年 NHK 「晴れ着、ここ一番」
2002年 TBS  月曜ミステリー劇場「自治会長 糸井緋芽子 社宅の事件簿A」
     ANB  木曜ミステリー「科捜研の女」第5話橋本一監督
     CX   スペシャルドラマ(ハイビジョン)「黒い十人の女」市川崑監督
     TBS   月曜ミステリー劇場「カードGメン・小早川茜D 黒いデータ」齋藤光正監督
     TBS ドラマ特別企画「女子刑務所東三号棟4」清弘誠演出
     TX  女と愛とミステリー「検事 近松茂道−古都金沢〜能登殺人情話−」齋藤光正監督

<CM>
1999年 大塚製薬「ネイチャーメイド・マルチビタミン」

<ラジオ>
1998年 NHKFMシアター「はねず色の明日」主演
2002年 NHKFMシアター「年老いた雌狼と女の子の話」

所属: トム・プロジェクト

 * 伊藤久美子(いとう・くみこ)
  1982年生まれ 


<CM>
・伊藤園「ジャスミン茶」
・KONAMI「ときめきメモリアル」
・富士通「ブランドキャンペーン!ONE to」
・日本マクドナルド
・TOYOTA「Duet」
・NTT「ドコモ」

<雑誌>
・文化出版局「装苑」
・主婦と生活社「ヘアー&メーク」表紙

所属: 株式会社アンクルベイビー

* LEE Na Rae バイオリニスト
 1979年 アメリカ生まれ

 2000年韓国文化観光部 「新しい芸術の
 年」 記念音楽演奏。
 2001年 N.Y.カーネギーホール
 にてリサイタル、等活躍中。

 
 
 

<2003.04.01 日本Press Center記者会見の中で>


ちすん:
「こういう感じの舞台は初めてです。物語とかではなくて、沈黙する場面やお客さんに想像して頂く場面が多い作品です。この作品を通して、真っ直ぐで綺麗な気持ちやフィーリングをお客さんに伝えたいです。また、強く訴えかける場面では、お客さんにも『そこを突かれると痛い』と感じて頂きたいし、言葉だけではなく、舞台の空気や雰囲気を通しても感じて頂ければと思います。しかし、伝わるためには私達の体にそれらを染み付かせなくてはいけません。特殊な舞台ですから、どう表現すればいいか毎日悩んでいますが、見て頂く事により、お客さんが帰る時に『何か考えさせられるような舞台だった』と思って頂けるようなものにしたいです。」

冨樫真:
「4月から修行に行こうと思っていた矢先に金先生との衝撃的な出会いをして今大興奮しています。金先生の脚本を読ませて頂いた時に、私が小さかった時に疑問に思っていた事、人は何で生きているのか、何で死ぬのか、空は何で青いのかというような疑問を懐かしさと共に思い出しました。『あの雲は美味しそうだな』とか、今の社会で生きていると忘れてかけてしまうような思いを、見ているお客さんの心のひらひらのどこかに少しでも引っかかって頂くことができたら私は女優としても、お客さんと出会えた事に対しても幸せに感じると思います。」

中本奈奈:
「私も思っていた事を富樫さんが素敵な言葉で話してもらいましたので特にこれ以上話すことはないという感じですが、普段生活していると見逃してしまう、忘れかけてしまっていた何かを思い起こさせてくれる舞台だと思います。舞台には4人の女性が立ちますが、一人の女性の役を4分割して演じるのですが、私一人だけではなく、皆それぞれが、真っ直ぐな姿勢で、端正で、清潔なイメージを共通して出していければなと思っています。一人一人というより、皆のバランス、4人の個々の個性が合わさった時の瞬間というものを、稽古をしててつかめたらなと思っているのですが、本番までに皆一致団結してそのような力を作っていこうと頑張っています。まだ模索中ですが4人のアンサンブルをお客さんに見て頂ければと思っています。」

伊藤久美子:
「私は今回が舞台に立つのは初めてです。オーディションで金先生に選んで頂きましたが、パニック状態でどうしていいかわからない、とんでもない状態になっていますけれども、初めて立つ舞台の、初めて会う舞台演出の方が韓国の方ということで、日本の方と比べて、といっても日本の演出家の方をそんなに知っているわけではありませんが、見る視点や、気が付く部分や、意志の強い部分など、日本の方とは感性が違う一面を見ることができました。初めてお会いした演出家の方に自分を見つけて頂けて、とても幸運だったと思います。必死にできる事を頑張っていこうと思っています。」

 

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<俳優富樫さんのお父さんが金相秀先生に送った手紙>

平成15年4月18日          

<島・isle>実行委員会
     金 相秀様

冨樫 裕孝          

この度は<島・isle>公演に参加させていただき、有難うございました。
お礼に、感想を述べさせていただきたいと思います。つたないものではありますが、ご一読下さい。

「この女性が失ったものは、得たものに比べ、とてもささいなものと思った。この女性が失ったものとは、男七人と過去。得たものは、新しい生命そのものです。
女性こそが人類のベースシップであり、存在である。男性は嵐、かげろうのような総称にすぎない。島の男は、女性という存在を殺すことはできない。その場で死を確認することなく、追放するということは、汚された土地(象徴的な)から、次の代の命という弁当を持たせ、旅立たせるという、希望の行動といえるのではないか。
現在の我々人類も、後何代かの期限を全うするための旅をしているんだと感じる時がある。
今日、この劇の演出によって、又、意識させられた。
戦争に対する私の考えは「Don't kill」、この一言でそれ以上でもそれ以下でもない。
コギトエハゴスム・「我考えるゆえに我有り」というロジックがあるけれども、そうではない。私は生きているからこそここに在る。命こそが存在。そして、それが脈々と続けてきた事実。
「命を続けること」への最上級の称賛、本質、普遍を伝えようとする貴重な舞台であったと感動している。
ワールドカップ共催によって表層的な面で、日韓の距離は近づいたと思う。金さんは、韓国人の本を、日本人スタッフで実現し、文化的な面から交流を図り、理解を深めようとしているすばらしい先生と敬意を表したい。
私は最近、韓国民とは近い未来において、もっともっと密着に関わっていけるのではないかと思っている。そして、その実現の為に挑戦している先生の姿に感動、尊敬の念を持ちました。」

以上、この感想は真の兄、昭裕のメモを元にしてまとめたものです。昭裕は、今、画家を目指して奮闘中です。
今後とも、ご指導も程、よろしくお願い申し上げます。

?舞台の中で「かあさん、かあさん」と呼びかけられ、その度に、ハートに揺さぶりを受けました。原点にかえって、行動していきたいと思ったところです。  (母・さち子記) 

?金さんと、握手していただき、温かい感動を覚えました。演劇の中では、波、波、々、の表現に恐れを感じましたが、その波に立ち向かう、女の姿に心揺さぶられました。最後に演奏したLee Na Raeさんの特別出演、すばらしい企画と思いました。文化交流の一環として、これからも期待しております。               (父・裕孝記)