公演概要
  公演趣旨
  出演者
  公演目的
  作品概要
  台本
  Kim Sang Soo
  2003・東京公演記事
  Photo
  2001年
   韓国- ソウル公演
  2001年
   日本- 大阪公演
  kimsangsoo.com

【2003・東京公演記事】

  ● 新聞

 1. 韓国劇を日本語で (東京新聞, 2003年3月20日 木)
 2. 断絶を描く「島」上演 (山陽新聞、2003年3月20日 木)
 3. <島・isle.> (日本経済新聞, 2003年3月27日 木)
 4. よい形の文化交流になれば (朝日新聞, 2003年3月31日 月)
 5. 16日からの<島・isle.>に出演、金智順 (統一日報, 2003年4月2日 水)
 6. 断絶を描く韓国作品「島」 (秋田さきがけ, 2003年4月3日 木)
 7. 社会の掟を象徴的に描く (東洋経済日報, 2003年4月4日 金)
 8. 韓国演劇を日本語で上演 (世界日報, 2003年4月6日 日)
 9. 日本社会への思い込めた (読売新聞, 2003年4月9日 水)
 10. 日本の俳優陣で固めた韓国演劇<島・isle.>  (統一日報, 2003年4月9日 水)
 11. 日本人俳優が日本語で公演   (ニィースダイジェスト, 2003年4月10日 木)
 12. 韓国・金相秀が日本の女優で「島」 (毎日新聞, 2003年4月14日 月)
 13. 紀宮さまご観劇 (産経新聞, 2003年4月17日 木)
 14. 紀宮殿下が鑑賞 演劇「島」公演 (東洋経済日報, 2003年4月18日 金)
 15. 韓国演劇の真なる姿を伝えようと日本人俳優などに固執
(韓国・東亜日報, 2003年4月21日 月)
 16. ほとばしる言葉<島・isle.> (統一日報、2003年4月23日 水)

17. 現代劇の次はテレビドラマ(朝日新聞、2003年5月30日 金)


 ● TV放送

 1. KBS [ニュース] 10:00~ 5分間 (2003年4月18日 金)
 2. TBS [ベストタイム] 0:00~ 1分間 (2003年4月18日 金)
 3. NTV [皇室日記] 5:50~ 2分間 (2003年4月20日 日)
 4. フジ [皇室ご一家] 6:30~ 2分間 (2003年5月4日 日)

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【2003・東京新聞記事、2003.3.20】

 

<記事内容>

  現代韓国を代表する劇作家、金相秀氏の「島―isle」が四月十六−十九日、東京赤坂の国際交流基金フォーラムで
上演される。 大昔の離党。島のすべての男たちが漁に出ている間に一人の少女が身ごもるが、男たちは島に戻る
途中で難破、次々と死亡する。 たたりを恐れる島民によって無人島に流された少女。舞台は、島に幽閉された少女の
悲しみ、葛藤を少女を演じる3人の女優と、ナレーションによって表現、現代社会に通じるコミュニケーション断絶を
浮き彫りにする。
作者の金氏は、演劇をはじめ、映画、ドキュメンタリーなど映像分野の現代アートでも幅広い活躍を続けている。
「島」は一九九二年に韓国国立劇場で初演。日本では二〇〇一年十二月の大阪=写真=に続いての再演となる。
日本人俳優による日本語上演で、出演は中本奈奈ら。 米国生まれのバイオリニスト、Lee Na Raeも音楽演奏で出演する。
<2003.3.20 東京新聞夕刊>

お問い合わせは韓国大使館内韓国文化院、電話03−5476−4941。

 

【2003・日本経済新聞記事、2003.3.27】

 

【2003・朝日新聞記事、2003.3.31】

<記事内容>

韓国の演劇・映画界で活躍する演出家の金相秀が作・演出し、日本の女優が演じる舞台
<島・isle>が4月16〜19日、東京・赤坂の国際交流基金フォーラムで上演される。単身来日し、
日本のスタッフと舞台作りを進める金は「テーマには私が日本を見て感じたことも含まれている。
よい形の文化交流になればうれしい」と語る。
58年生まれの金は19歳で劇作・演出デビュー。映像作品も多く、韓国のアカデミー賞といわれる
大鐘賞を2度受けている。
「島」は92年にソウルで初演された。男たちが漁に出た小島に暮らす1人の娘の心象風景を、
4人の女優が演じる。因習によるコミュニケーション不全に振り回される娘の姿は、現代の韓国や
日本が抱える問題を映しだしたものだという。「人の心を抑えこんでしまうおきてについて私は語りたいのです」
01年の大阪公演に続き、出演者を日本で公募し、日本語上演にこだわった。「文化の異なる
隣国で一からつくることで、作品に新しい意味が生まれる」。
中本奈奈、ちすん、冨樫真、伊藤久美子が出演。4千円。
電話03・5476・4971(韓国文化院内・公演事務局)。

 

【2003・山陽新聞、2003.3.20】



【2003・統一日報、2003.4.2】

 

【2003・東洋経済日報、2003.4.4】

<記事内容>

社会の掟を象徴的に描く
金相秀作・演出<島・isle>東京公演

演劇をはじめテレビドラマ、映画、小説、写真など多方面の芸術分野で韓国を代表する総合芸術家、
金相秀氏作・演出による舞台<島・isle>が16日から19日まで、東京赤坂の国際交流基金フォーラムで上演される。
今回の東京公演は2001年12月の大阪公演に次いで2度目、在日韓国人と日本人のスタッフ・俳優で上演される。

韓国演劇を日本語で公演
新たな試みに注目

作・演出を担当する金相秀氏1978年、19歳のとき「環」で劇作家、演出家としてデビューした。
その後、さまざまな芸術分野で活動しながら、映画、ドキュメンタリーなどでも水準の高い作品を発表。
韓国の前衛芸術シーンを主導し、現代美術の真髄を世界の人々に見せてきた。86年には映画「霧の柱」の脚本で
韓国のアカデミー賞と呼ばれる大鐘賞作品賞を、96年には映画「学生府君神位」で同賞脚本賞を受賞している。
今回上演される<島・isle>は人間と人間、自然の中の人間、人間と宇宙の共生の問題など、新たな千年を鋭く問いかける。
暴力的、破壊的な文明の代案として人間の存在を問い、由緒深い人間は人間の名の下で再び立ち上がらなければならない
というのが、この作品のテーマだ。 
昔々、離島に住む全ての男たちが漁に出た。一人の娘が身ごもった大晦日の夜、漁を終えた男たちは海でおぼれ島に
戻らなかった。激しい風波に出会ったという。島の人々が騒ぎ始めた。娘が身ごもったおかげで、島の男たちが死んだ!
身ごもった娘の不浄の崇りだ!と。人々は娘を島から追い出し、無人島に送りだす。どこかで一度は聞いたことの
ある伝説的な話が、この作品の背景になっている。 
登場するのは女性だけで、島を象徴するオブジェの中で4人の女性が、島を放逐された1人の娘を演じる。同作品は、
92年、2001年2月に韓国国立劇場において公演され、「人間が持っている二重性、コミュニケーションの不在、
集団の暴力性、疎外の問題など現代社会の精神的な病巣を鋭く解剖した芸術性の高い創作演劇」(韓国日報)と高く評価された。
16日からの東京公演は、2001年12月の大阪公演同様、日本語での翻訳上演で、在日韓国人と日本人のスタッフ、
俳優で行われる。これまで日本に紹介された韓国芸術文化は韓国伝統芸能公演が主流で、しかも韓国を紹介することを
目的にしていたため、日本語字幕公演が多かった。今回のように日本語に翻訳・翻案し、在日韓国人と日本人スタッフ・俳優での
上演は新しい韓日文化交流の一つの方法として注目される。
金相秀氏は、「日本社会にある『いじめ』『引きこもり』などの問題の根底には、社会に内在した人を抑圧する『掟』が横たわっている
ように感じられる。これは日本に限った問題ではなく、韓国を含めた世界中どこにもある問題だと思う。今回の演劇のテーマは、
こうした人類の普遍的なテーマを表出することにある」と述べた。

<島・isle>公演日程
会場:国際交流基金フォーラム
日程:4月16日(水)午後7時半    17日(木)午後2時/7時半
   4月18日(金)午後7時半    19日(土)午後3時/6時
料金:一般4,000円、学生3,000円。
03・5476・4971(東京公演実行委員会)




【2003・世界日報、2003.4.6】






【2003・読売新聞(夕刊)、2003.4.9】





【2003・統一日報、2003.4.9】

 


【2003・毎日新聞夕刊、2003.4.14】

 

【2003・産経新聞朝刊、2003.4.17】

 

【2003・東洋経済新聞、2003.4.18】

 

<島・isle>東京公演へ紀宮殿下ご観劇

<写真:中央左より金相秀(演出家・劇作家)・紀宮殿下・金鍾文 韓国文化院長>

 韓国文化院と国際交流基金との共催で開催されています、演劇<島・isle>東京公演を4月16日紀宮殿下が
ご観劇しました。 <島・isle>は、韓国の著名な劇作家であり演出家である金相秀(キム・サンス)が手がけたもので、
現代社会に潜む問題点を鋭く表出する現代劇として大きな話題を集めております。言葉のハンディを乗り越え、
日本でオーディションを行い、日本の俳優を集め、日本語で上演される点も、<島・isle>の特徴のひとつになっています。

 この度、紀宮殿下は大変興味深い様子で観劇されました。日本の皇室が韓国の現代劇を観賞されることは極めて
異例のことで、韓日の今後の更なる友好推進においても極めて意義深いことと考えます。

 

【2003・韓国・東亜日報、2003.4.21】

<記事内容>

「韓国演劇の真なる姿を伝えようと日本人俳優などに固執」
東京で初めて創作劇を日本語公演 金相秀氏

 「あえて日本人俳優と日本語公演にこだわったのは、
日本人に韓国現代劇の真なる姿を見せようという思いからでした」
 16日から4日間東京で、直接脚本と演出を手掛けた創作劇「島」を
上演した金相秀(キム・サンス、44歳、写真)氏は、現地における好評にもかかわらず
「まだやるべき事は山のようにある」というような表情を浮かべた。
 日本人俳優とスタッフを動員して日本語を使って、東京で韓国創作劇を公演するのは
初めてのことで、かれは70日余りの間日本に滞在しながらキャスティング、スタッフ交渉、
翻訳などをひとつひとつこなしていかなくてはならなかった。

 「これまで日本に紹介された韓国の芸術文化は殆どが民俗公演中心で、
更に字幕を使うがために、率直に日本人の中にまで入っていくのには限界がありました」
 断絶された社会を象徴する島に閉じ込められた一人の女性の心理を4名の俳優が
演出する現代劇で、難解な内容ではあったが日本のマスコミと一般人の関心は高く
6回公演s全て客席は埋まった。
 天皇皇后両陛下も17日の園遊会の場で金鍾文韓国文化院長に、この演劇について
お話されるなど大きな関心を見せた。天皇皇后両陛下は、初演を観劇された紀宮様から
「本当に作品が良く、感動的だったと聞いている」とされながら、金院長に感謝の意を伝えられた。
本公演は外務省傘下の国際交流基金と韓国文化院との共催。

 「当分演劇関連の活動は休んで、テレビ番組制作をしてみようと思っています」
 映画と演劇の脚本、社会評論、写真・設置美術など各種ジャンルにおいて活躍し、
天才性を発揮してきた彼であるが、今回の公演での苦労は大きかった模様だ。

 

【2003・統一日報、2003.4.23】